楽しかったBABYMETAL。
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BABYMETAL
お久しぶりです。
最近ではどっぷりさくら学院の父兄色が強くなった旧METAL RESISTANCE(現め組RESISTANCE)です。
東京ドームから約1年ぶりとなった巨大キツネ祭りin 埼玉スーパーアリーナ行ってまいりました。
久しぶりに感想をしたためておこうと思い、記事を書いた次第です。
死刑宣告を受けに
いきなりぶっちゃけて言うと、今回のSSAは死刑宣告を受けに行くのかもしれない、という心持ちで参戦しました。
正直に言えば過去最低レベルでBABYMETALへの熱は下がっていて、直前に発表された5大キツネ祭りのDVDも舐めた商売しているなぁと、げんなりしていました。
自分の中でBABYMETALってすごい熱量で、道を切り開いていって、すごいことをやってのけるヒーローだったんです。
武道館で見た3人は戦士と言って過言でない戦う人だったし、そこからソニスフィア、O2ブリクストンと破竹の勢いで新しい道を切り開く人たちでした。
その興奮は今まで感じたことのなかった興奮で、こんなに人って感動するもんだろうか?と思うくらいでした。
そこから月日は流れ、いろいろな偉業は達成していますが、どうしても2014年の興奮と比べてしまうと「どこかで見た景色」に見えてしまって盛り上がりきれませんでした。そうなってくると不思議なもので、いろいろな事がネガティブな気持ちになってくるので不思議です。
3人が楽しそうに踊っていても「必至さが足りない」と感じてしまうし、神バンドの超絶演奏も完璧すぎて「その日の揺らぎがない」とか思っちゃうし、「こうあればうれしいな」と思うことはほとんど起こらないし、日本はターゲットにしてないとばかりに海外で大物アーティストの前座ばかりしてるし日本のファンのことは蔑ろなのかとも思いました。またさくら学院などで聞けていた決意表明なども聞けなくなって、今あの子たちが何を考えているのかも分からなくなって、BABYMETALに対しての熱量はドーム以降特に下がっていました。
そんな状態だったので、「今回楽しめなかったらもう行くことはないかも」と思っていました。
でも、その思いとは別に、今回のライブは単純に楽しみたい!と思っていたので、すべての期待や願望は全部捨てて、「自分のよく知っているあのライブ」を何も考えずに見て、それで楽しめなかったらそれまでだなと思いました。
そのために、今回はいつものスタンドじゃなくてアリーナにしてみて、2日目だけの参戦にしてみました。
僕にとっての最後の晩餐になるのか、はたまた。。。。
BABYMETALの熱が冷めてからそれほど聞かなくなったメタルの曲たちが開演前のSEで流れます。
メタリカ、アイアンメイデン、ドリームシアターと、どれもかっこよくて少しずつテンションが上がってきます。
さて開演です。
BABYMETALのライブを改めて見る。
一曲目は「BABYMETAL DEATH」。BABYMETALはやはりこの曲から始まってもらいたい。
いろいろなライブが走馬灯のように思い出されますが、感傷に浸るのは今じゃない。
今のライブを見ようじゃないか。
今日は最初から最後まで声を出す覚悟で来たので大きな声で叫びます。
自分のいるAブロックは、最初からモッシュが発生して大盛り上がりです。
最初は無理やり自分はこのライブを楽しもうとしてるんじゃないのか?楽しいと思い込みたいだけなんじゃないか?そんな邪念が頭をよぎりながらも曲は続いていきます。
気が付けばほとんどビジョンしか見てない自分に気づきます。ふとした瞬間に見せるすぅちゃんのかっこいい顔、かわいい笑顔。
ぷりっぷりの由結ちゃんの笑顔、にっこにこの最愛ちゃん。
あぁ、可愛いなぁ。可愛いなぁ。
そしてふと、気づいたのです。
あれ?この笑顔ってさくら学院の時の3人の笑顔じゃないか、って。
さくら学院の子たちに「○○は××じゃないから駄目だ」とか言ったことないのに、どうしてこの卒業生3人だけには自分はそんなこと言ってたんだろう?って。K.KOBAYASHI氏のやることは基本的に自分と趣味が合わないとは思っていますが、そんなことはともかく「あの3人はずっと変わらずにあの3人だった」ことをどうして忘れていたのか自分。
どこのティーンのアイドルがSSA両日埋めて、これだけ安定感のライブができようか。
それができるということは、それだけの努力と研鑽と才能があってこれが成り立ってるんじゃないのかと。
さくら学院がいまSSAでやってたら、アミューズフェスでそうだった様に泣いてるだろ自分。
今日のライブは武道館で見た全身鳥肌が立つような、そんなライブじゃないかもしれない。
でも、この完璧な演奏、凝ったライティングに演出、そして3人のパフォーマンスと笑顔。
見てて楽しいじゃないか!こんなハイレベルなライブ、アイドルに限らずなかなかないぞ。
この楽しい場であの3人が一生懸命顔笑ってるんなら、応援する以外ないだろ!
何を上から目線で言ってるんだ!ごめんなさい!
さぁいくぞ!
ソレソレソレソレー!
最強なんかじゃなくてもいい。
終焉後、今までBABYMETALのライブで感じたことのなかった満足感が自分の中にありました。
楽しかった。
なぜだったのかを帰りながら考えたんですが、ライブに対するスタンスが違うかったのかなと。
今まではどちらかというと「受け身」で、「すーちゃん今日はどんな声をくれるんだろう」って待ってた気がしました。だからちょっと調子悪そうだったりすると、「今日は調子が悪そうだったな」とか思っちゃっていました。でも今回はスタンスが変わって、今回も紅月などで高音不安定でしたが「顔笑れ!顔笑れ!」って思ってたら愛おしさしか湧いてきませんでした。
こういう気持ちはさくら学院にどっぷりつかり、ドームの後地下アイドルの数々を見ていったから発生した気持ちなのかもしれません。なんだか階段を登った気がする。
奥さんには「地下アイドルを掘ったら一周回って地上に出て来たのかもね」と言われました(笑)
一つ反省するとしたら、BABYMETALをあまりに神格化、特別視しすぎていたのかもしれません。そしてライブそのものをしっかり見るというよりは、そのサクセスストーリーみたいなところに興奮していた部分もあるかもしれません。
海外でここまで伝播したグループは、日本にはほぼ皆無ですが、そんなことは特にその日のライブにはすべて関係のないのだと改めて思いました。
ライブを単純に評価すれば、すごく圧縮したエネルギーを短時間で一気に放出するような、100mダッシュ×30本!みたいな燃焼系ライブをBABYMETALは繰り広げてて、ついていくのにこっちの体力も大変だけど面白いじゃないかと。
BABYMETAL以外にもたくさん楽しく熱いライブを見て、BABYMETALだけが熱いわけではないということは、この一年間でよくわかりました。でもBABYMETALは間違いなく楽しいライブをしてくれるグループの一つだと感じて、また彼女たちのライブを楽しみにできるなと思いました。
今度は広島でやりそうな雰囲気が満点ですが、行けるならぜひ行きたいと思います。
彼女たちはあっという間に5章まできちゃいましたが、自分はようやく第3章が始まった気がしました。また変に自分の中で最高の虚像を作ってしまったら、そことの乖離にくるしむきがします。
これからは彼女たちの今に目を向けようと思います。
もう2014年には囚われない。
2013年からBABYMETALを見てて、気持ちが離れて行った人もいます。そして今絶頂にBABYMETALが好きな人も、もしかしたら変わらないライブにもやもやと思うことがあるかもしれません。そのとき、こんな駄ブログのことを思い出してもらえたらな、と思いました。
それではSee you in Mosh’sh Pit.
今までスタンド派でしたが、またアリーナで見たい!!と思いました。
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